ピエモンテの名門ワイナリー、ミケーレ・キアルロによる「ラ・コルト ニッツァ リゼルヴァ 2016」。
毎年ではなく優れたヴィンテージのみ数量限定で生産される、バルベーラの最高峰でもあるDOCGニッツァのクリュ「ラ・コルト」の名を冠したワインです。
ラベルに描かれているのはラ・コルトの畑の風景と、2つの隣り合う丘の頂上に立つ印象的な糸杉たち。250年以上前にこの地を所有していたトスカーナの貴族によって植えられたもので、ラベルデザインを手掛けるジャンカルロ・フェラリス氏はこの丘の風景を見て神秘的なインスピレーションを受け、星座早見表や星の軌道のように、星と星が出会い交差する様子をイメージして描き上げました。
標高240~250mほどに位置するラ・コルトの畑は、南から南西向きの最高の区画にあり、「アスティの砂(Sabbie Astiane)」と呼ばれる海洋堆積物の泥灰岩に由来する地質で、微量元素、特にマグネシウムを豊富に含みます。しっかりとしたストラクチャーとシルキーでエレガントな余韻を兼ね備えたワインを生み出すとされ、ここで採れたバルベーラを100%使用します。
醸造家のステファノ・キアルロ氏は、このヴィンテージについて次のようにコメントしています。
「2016年は良好な気温差と乾燥が特徴のヴィンテージ。収穫は例年通り9月中旬に行われました。完璧な気候条件により、シルキーでタンニンがよく溶け込んだ優れたバランスと個性を備えたワインが生まれました。ピュアなブドウにより、素晴らしいヴィンテージを表現する要素をもった、完成されたワインを作ることができました」
創業者のミケーレ・キアルロ氏は5世代にわたるブドウ栽培農家に生まれ、1956年にカラマンドラーナの地で小さなワイナリーとして醸造をスタート。地元で日常ワイン用として栽培されていたバルベーラ種を世界的レベルまで昇華させ一躍その名を広めると、徐々に畑の規模を拡大し、比類なき繊細さと複雑さを併せ持つバローロを産出するチェレクイオ、歴史的に最も有名な畑と呼べるカンヌビ、ブルナーテなどのクリュを購入。輝かしい受賞歴を重ね、イタリアの主要18社からなるグランディ・マルキ協会にも所属するなど、世界各国で確固たる評価を獲得している造り手です。2023年にこの世を去るまで、イタリアの土着品種を使用したエレガントで複雑な、バランスのとれたワインを造り続けました。
現在は二人の息子、ステファノ氏とアルベルト氏がそれぞれ栽培と醸造、セールスとマーケティングの分野で腕を振るい、ミケーレ氏の功績を受け継いでいます。
※本文中の製造方法、商品エチケット等は予告なしに変更されることがあります。