SURI DI MU
赤・スティル/重口 2015イタリア
スリ・ディ・ム はバックオーダーとなっており、在庫が戻り次第、出荷されます。
ブドウ本来の力を引き出す造り手、イカルディによる「スリ・ディ・ム」。ネイヴェ村の丘の頂上にはバルベーラの単一畑が広がっており、傍に古いマルベリーの木が生えています。「スリ・ディ・ム」とは、このマルベリーの木をピエモンテの方言で呼んだ言葉「ムー」に由来し名づけられました。標高約280m、石灰質土壌で南西向きの畑で育てたバルベーラのブドウの樹は、樹齢45年以上のもの。ステンレスタンクで15日間の発酵を行いますが、天然酵母を使用し温度管理も自然に委ねます。健全で安定したワインに仕上がるように日々醸造タンクに向き合い、ルモンタージュのタイミングを見極めます。ライト・トーストのフランス産の新樽で15ヶ月間の熟成を経たのち、必要最低限の亜硫酸を添加され(当ワインへの添加量は約65㎎/L)瓶詰めされています。樽熟成による程よいスパイシーさがあり、日々の食事と楽しめるワインです。イカルディはピエモンテ州カスティリオーネ・ティネッラの地に1914年にブドウ栽培農家であったピエール・イカルディによって誕生したワイナリー。現在は彼の子供であるクラウディオとマリア・グラツィア・イカルディに引き継がれ、クラウディオは栽培と醸造を、マリア・グラツィアはセラーでの管理を担っています。ピエモンテでの有機栽培の先駆者としても知られるクラウディオ。訪ねてくる栽培家や農学者は後を絶ちませんが、クラウディオが語るのは「雑草はブドウの樹と同等、またはそれ以上に大切である」ということ。手放しで成果を待つのではなく、生える草の種類から畑の栄養バランスと状態を把握し、鴨や鶏の力も借りながら手作業で雑草の管理をすることで生物多様性を保ち、畑の健康状態を整えていくのが彼のやり方です。「すべては土のケアから始まる」という確かな信念のもと、自らの手で自然と向き合い、対話をしながらワインを造り上げていきます。※本文中の製造方法、商品エチケット等は予告なしに変更されることがあります。
美しく輝く紫色を帯びたガーネット。黒系果実や腐葉土のスモーキーな香りにトリュフ、スパイスなどの素晴らしい香り。口当たりは柔らかく、ビロードのような心地よい余韻とタンニンを楽しめるふくよかな味わいの1本。