ORA Sangiovese di Romagna Superiore
赤・スティル/中重口 2018イタリア
オラ はバックオーダーとなっており、在庫が戻り次第、出荷されます。
イタリア語で「今」を意味する「Ora」から名付けられた、「オラ」。紺碧のアドリア海を臨むエミリア・ロマーニャ州リミニの丘の造り手、サン・パトリニャーノによる1本です。
ワイナリーの始まりは1978年、ヴィンチェンツォ・ムッチョーリ氏によって設立された小さな施設です。薬物の依存に立ち向かう若者たちの自立を目指す社会的な試みとして、リミニの狭小な土地ではじまったこのプロジェクトは、紆余曲折を経ながらも今日まで規模を広げていきました。今では多くの若者らが技術習得と社会復帰を目的として、家族の様に絆を深めながら、ブドウの栽培からワインの醸造、酪農から生ハムや乳製品の加工、テキスタイル、プロダクトデザインなど様々な事業に従事しています。畑はアドリア海から5kmほど内陸の石灰粘土質で形成される緩やかな斜面に位置し、平均樹齢は14年、植樹密度は7400本/ha。全て手作業で選別、収穫されたサンジョヴェーゼを100%使用しています。伝統的な3000Lのスラヴォニアンオーク樽で18ヵ月熟成ののち、1年以上の瓶内熟成を経てリリースされます。様々な過去を背負う若者たちの「今」が詰められたワインです。イタリア国内のみならず世界でも注目を集めているプロジェクトですが、各分野ともイタリアトップクラスの専門家が技術指導に携わることでも知られ、プロジェクトに賛同したイタリア屈指の専門家が若者たちの生産活動を支えています。ワイン分野でも世界的にも有名なリカルド・コタレッラ氏をはじめとする専門家たちが、ブドウ栽培から醸造に至るあらゆる工程で直接指導を行い高品質なワイン造りをサポートしています。若者らが取り戻した「誇りの結晶」とも言えるワインは、著名なレストランやワインバーでもオンリストされるとともに、様々な栄誉ある評価を獲得しています。ロゴに描かれたレバノン杉は、サン・パトリニャーノのシンボルの木です。創設者ヴィンチェンツォ・ムッチョーリが、その木の枝の荘厳さに、若者たちへの歓迎、愛、更生の願いを込めました。丘の上のレバノン杉はもう残っていませんが、プロジェクトの精神として今でも大切に受け継がれています。※本文中の製造方法、商品エチケット等は予告なしに変更されることがあります。
美しく輝くガーネット色。豊かで凝縮しており、赤スグリ、ラズベリー、プラムの香りや、皮革、甘草、下草のアロマもある。口当たりはフレッシュでエレガント。タンニンのバランスがよく、果実味たっぷりで程良い熟成感を感じる素晴らしいワインです。ラグ―のタリアテッレ、ローストやグリルした肉料理、羊や山羊のチーズなどと共に。