※会員割引適用外 希望小売価格:¥3,300(税込)
ピエモンテの名門ワイナリー、ミケーレ・キアルロによる「チプレッシ ニッツァ」。バルベーラの最高峰でもあるニッツァDOCGのクリュ「ラ・コルト」の丘の頂に立つ雄大な糸杉の木(CIPRESSO)にちなんで名づけられたワインです。この糸杉は、250年以上前に当時この地を所有していたトスカーナの貴族一家によって植えられたもので、この畑のシンボルマークとしてGiancarlo Ferrarisによるワインラベルにも描かれています。

海抜230-280mほどに位置する畑は、「アスティの砂(Sabbie Astiane)」と呼ばれる海洋堆積物の泥灰岩に由来する地質で、微量元素、特にマグネシウムを豊富に含み、しっかりとしたストラクチャーとシルキーでエレガントな余韻を兼ね備えたワインを生み出すとされています。植密度は約5,000本/ha。ブドウは手摘みで収穫後、ステンレスタンクにて発酵、オークの大樽で12ヶ月間の熟成を経て、瓶内熟成の後にリリースされます。
生産者曰く、「2018年ヴィンテージは、雨量の少なかった2017年から一転し、晩冬から春までに雨と雪がよく降り理想的な貯水ができたことでブドウは順調に生育しました。また、ブドウの収量を抑えるために35~40%ほどの余分な枝を剪定し、晩夏から秋にかけ昼夜の寒暖差がある理想的な気候によって健全な成熟を経て、9月下旬の収穫を迎えることができました」とのこと。

創業者のミケーレ・キアルロ氏は5世代にわたるブドウ栽培農家に生まれ、1956年にカラマンドラーナの地で小さなワイナリーとして醸造をスタート。地元で日常ワイン用として栽培されていたバルベーラ種を世界的レベルまで昇華させ一躍その名を広めると、徐々に畑の規模を拡大し、比類なき繊細さと複雑さを併せ持つバローロを産出するチェレクイオ、歴史的に最も有名な畑と呼べるカンヌビ、ブルナーテなどのクリュを購入。輝かしい受賞歴を重ね、イタリアの主要18社からなるグランディ・マルキ協会にも所属するなど、世界各国で確固たる評価を獲得している造り手です。2023年にこの世を去るまで、イタリアの土着品種を使用したエレガントで複雑な、バランスのとれたワインを造り続けました。
現在は二人の息子、ステファノ氏とアルベルト氏がそれぞれ栽培と醸造、セールスとマーケティングの分野で腕を振るい、ミケーレ氏の功績を受け継いでいます。
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