ペレ・べントゥーラによる「カバ ヴィンテージ ロゼ ブリュット グランレセルバ」は、上品さと個性を際立たせるためにカバの伝統を破った革新的な一本です。ピノ・ノワールを使用しブリュットスタイルで醸造、長期熟成を経て美しいオレンジがかったサーモンピンク色をしています。ブドウの品質が最高レベルに達した良年にのみ生産されます。
ペネデス地域沿岸の山脈、マシス・デル・ガラフにある平均標高211mのブドウ畑。痩せてやや石灰質、粘土質のスレートが多く水はけのよい土壌。環境に配慮し最低限の手入れで栽培、手摘みののち厳選されたピノ・ノワールを、100%使用しています。
ベースとなるワインは二つの製法で作られており、使用するブドウも熟しきっていないものと成熟したものを使い分けます。まず青みの残るブドウを収穫し、ブラン・ド・ノワールの製法に従い発酵。数日後、同じ畑の成熟したブドウを収穫、こちらはロゼワインとして発酵させていきます。両者の発酵が終わると“アッサンブラージュ” を行いブレンド。地下熟成庫で43ヶ月の瓶内熟成を経てリリースされます。
生産者から次のようなコメントが届いています。
「カバとしてピノ・ノワールを100%使用したロゼが造られることはあまり例がありません。しかし私たちは良質なブドウ畑と専門知識で、ロゼのカバでも長期熟成でき、新鮮さとその魅力を保ちながら複雑でリッチなワインになることを証明してみたかったのです。伝統にとらわれず、新しい感覚をもたらすカバ。そのアロマの繊細さ、味わいの優雅さ、滑らかでベルベットのような舌触りは、まさに極上です。」
「誠実であれ」。
カバ誕生からの歴史を継承するファミリーに生まれたペレ・ベントゥーラ氏が、1992年にカバのボデガとして自らの名前を冠したペレ・ベントゥーラを設立して以来、胸に抱いている言葉です。
目指すカバのスタイルは、エレガンスであること。カタルーニャの土地を知り、ブドウを知り、そしてカタルーニャの風土と人を誰よりも愛するベントゥーラ氏が辿り着いたひとつの答えです。
契約農家も含めると現在は328ヘクタールのブドウ畑を有しますが、ペレ・ベントゥーラ氏は熱意ある栽培家が土地に敬意を払い、努力とプライドを惜しみなく注げることそのものに大きな価値を置きます。そして、かけがえのない自然の恵みと栽培家の努力に敬意を払い、醸造家が1本のボトルに最大限の努力と熱意を注ぐことに価値を置いています。
ブドウ畑では、農薬の使用を抑えるとともに過度な人的介入はできるかぎり控え、畑と周りの自然環境のエコシステムを尊重します。果実冷却のエネルギーを抑えるため収穫は朝に行います。物資はできる限り地元で調達し、オフィスではできる限り自然光の下で働きます。
ワイナリーを地下に建設したのは、長期的に使用エネルギーを抑えることも目的ですが、愛するカタルーニャの風景との調和を目指したからでもあります。醸造においても、できる限りブドウのピュアネスを引き出すことに努め、自然の温湿度が保たれた地下の貯蔵庫でゆっくりと時間がカバを熟成させるのを待ちます。※本文中の製造方法、商品エチケット等は予告なしに変更されることがあります。