シチリア土着品種ネロ・ダーヴォラと国際品種シラーを50%ずつブレンドした造り手を代表する赤ワイン、サンタゴスティーノ ロッソ。
海岸に近い立地であること、土壌中の赤い泥灰土と粘土が合わさったシチリア西部だからこそできる味わいで、ワイナリー創業2年後の1987ヴィンテージから30年以上にわたって造られている、フィッリアートの醸造スタイルを象徴する一本です。
名前の由来は、トラーパニの守護聖であるアゴスティーヌ聖人(Sant'Agostino)の名前から付けられました。ラベルに描かれた円形のデザインはアゴスティーヌ聖人を祀る教会のステンドグラスのデザインをモチーフにしています。様々な苦難を経ながらもシチリアでのワイン造りをつないできた先人たちへの敬意と、ブドウという神の恵みに感謝を込めて付けられました。
シチリア島西部の街トラーパニに程近いパチェコに拠点を構える造り手フィッリアート。古代から様々な文化が行き交い、イタリアワインの歴史においても大きな役割を果たしてきた地から、再び世界に向けて故郷のシチリアワインの素晴らしさを発信しようと、現当主サルヴァトーレ・ディ・ガエターノ氏が1978年に立ち上げ、1985年からワイン造りをスタートしました。
現在ではパチェコの他、シチリア東部のエトナ山の麓に醸造所と畑を、そしてトラーパニから船で20分ほどにある小さなファヴィニャーナ島にも畑を有しています。丘陵、火山、海というそれぞれ地質も気候も異なる環境で、土地ごとに合ったブドウの持ち味を存分に生かし、それぞれのテロワールを大胆に表現したワイン造りを目指しています。カジュアルなワインから特別な日のための一本まで、常に安定した品質に対する評価は高く、イタリア国内はもとより世界各国で認められている生産者のひとりです。
近年では、ワイン造りと土の保護にも軸足を置き、生物多様性保護や環境保全に対する独自の研究にも精力的で、シチリアから持続可能なワイン造りを発信するパイオニアとしても注目を集めています。
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