ヴァルポリチェッラの大地が持つ香りや味わいを、伝統的なアマローネに閉じ込めて世に送り出すブリガルダーラによる唯一の白ワイン「ソアヴェ」。ヴァルポリチェッラ・オリエンターレ地区にある「マルチェッリゼ 」で造られたガルガーネガを100%使用します。
30ヘクタールあるこの畑は、標高150mの西向き斜面に位置し、泥灰土、石灰岩、粘土を主とする土壌が区画ごとに分かれています。ガルガーネガの他にもコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラ、そしてヴェネトの古代品種オゼレータなどが、それぞれ最高の味わいを表現するのに適した場所に植えられています。ガルガーネガのブドウ樹はほとんどが樹齢25年以上で、砂や小石が多い土壌の「ラ・ビアンカ」という区画で栽培されています。
ブリガルダーラのソアヴェは、ガルガーネガの果皮に含まれるフレッシュなアロマをワインの風味に余すことなく生かしているのが特徴です。その秘訣は一部「クリオ・エクストラクション」という、-7℃以下で冷却し凍結したブドウを圧搾して、糖度の高い果汁を得ることにあり、この手法によって酸化を防ぎガルガーネガの新鮮なアロマをワインに閉じ込めます。さらに発酵時の温度を常に14℃以下に保つことでアロマティックなワインへと仕上がります。
ステンレスタンクにて
6ヶ月熟成させたのちリリースされ、すぐ楽しむことができますが、
1年~
1年半ぐらい寝かせることでさらに美味しく味わえると生産者は語ります。このワインはレストランでのグラスワインとしての需要が多いため、フレッシュさを保つことと扱いやすさの両面でスクリューキャップを採用しました。ブリガルダーラが造る唯一の白ワインでありながら、リリースしたその年のうちに完売してしまうほどの人気ワインです。
ブリガルダーラの歴史は、
1929年にチェザーリファミリーがヴェローナ北部、ヴァルポリチェッラ・クラシコの中心であるサン・フロリアーノ(カリアーノにあるサンピエトロ行政区)郊外の土地を手に入れたことから始まります。当時、ブドウやオリーブ以外にも果物や穀物を栽培していましたが、
1960年以降、共同農地が廃止となり、ブドウとオリーブに特化した土地に転向、
1979年に自社ブランドワインの醸造を開始しました。
1990年代にマラーノ、グレッツァーナ、カーセ・ヴェチエの土地を購入し、現在は
4つの畑を計
50ha所有しブドウ栽培と醸造を家族で行っています。
伝統あるブリガルダーラの醸造を手掛けるのは、ヴェローナ大学教授であり、ジュゼッペ・クインタレッリのエノロゴも務めた、故ロベルト・フェラリーニ氏の教え子である同大学出身の若き醸造家たち。最高峰のアマローネ造りに貢献したフェラリーニ氏より情熱と技術を受け継いだ彼らは、流行に流されることなく、ブドウ本来の果実味を最大限活かす残糖を抑えた伝統的なアマローネを造ると共に、ワイナリーに新しい風を吹き込んでいます。
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