モンタルチーノ北部のテロワールを表現するブルネッロ。
BRUNELLO di Montalcino
赤・スティル/重口 2015イタリア
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2015 はバックオーダーとなっており、在庫が戻り次第、出荷されます。
『優美さをどこまでも追い求めていくことこそが自分たちの使命であり、真髄である』と語る、カナリッキオ・ディ・ソープラ。トスカーナ州ヴァル・ドルチャ(オルチャ渓谷)の中央、モンタルチーノ北部に拠点を構えます。モンタルチーノの丘を囲むように軒を連ねる200軒以上の生産者の中でも、北部エリアのブドウのみを使用する造り手はそう多くはありません。最初のボトリングは1966年。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会創設に大きく寄与した造り手でもあり、協会創設メンバーのみ許されるモンタルチーノ村の中央広場が描かれたエチケットを使用できるワイナリーは現在ここ一社とされています。所有する畑は約15ヘクタール、粘土質が主体で醸造所を囲むように位置する「カナリッキオ」、石灰分に富む泥灰質土壌(ガレストロ)の「モントゾリ」、地形と地質によって大きく二分されています。各区画は自然条件とミクロクリマによりさらに細分化され、個別に管理されています。
遠く離れたアルプス山脈からの北風トラモンターナ(Tramontana)の影響を受けるモンタルチーノ北部の冬は寒く、数週間にわたり氷点下を下回ることもあります。過酷な環境のようですが、このトラモンターナこそが微生物を含めた土壌全体の健全な循環を保っているとフランチェスコは考えています。乾燥した北風は好ましくない菌やカビの繁殖を抑え、雹の発生リスクも減らすだけでなく、夜間の温度を下げることでブドウの樹が養分を蓄えしっかりと成熟するための大切な時間も生み出します。醸造を手掛けるのはフランチェスコ&マルコ・リパッチョリ兄弟、そして、数々の偉大なワインを生み出してきた名匠マウリツィオ・カステッリとルカ・フェリチョーニ。『古典的でありたい』と語るフランチェスコは、ブルネッロに表現すべきはテロワールとの想いから、樽そのものの個性を抑えるためにスラヴォニア産の大樽を使用、いかに繊細な香りを引き出せるかに神経を注いでいます。ブレンドされる畑の違いについてフランチェスコは語ります。『粘土質が主体のカナリッキオは、まろやかさ、太さ、そしてタンニンも感じる。冷たい風の影響大きくバルサミック』、『モントゾリは表面には石が多くて、根は深く張っている。ミネラリティと酸が豊かで、香りは華やかだけど野性味もあるね』2015ヴィンテージは、40%をカナリッキオ、60%をモントゾリの畑から手摘みで収穫後、ステンレスタンクにて発酵。マセレーションは25日間行います。2500Lと5000Lのスラヴォニアンオーク樽にて36ヶ月間熟成し、1年間の瓶内熟成を経てリリースされます。フランチェスコ曰く、『気候的に完璧なヴィンテージだね。昼夜の寒暖差も大きくて、雨も多過ぎず、いいタイミングに降ったし、農学的に本当に完璧なヴィンテージ』とのこと。※本文中の製造方法、商品エチケット等は予告なしに変更されることがあります。