イタリア醸造界を牽引するコタレッラ兄弟が、“永遠の都”ローマで知られるラツィオ州に設立したファレスコ・ワイナリーによる「ソダーレ」。古代ローマ語の「Sodale(仲間)に由来し名づけられました。ラツィオ州で育ったメルロー100%で造ったワインです。
使用するメルローのうち、70%は同ワイナリーのフラッグシップワイン「モンティアーノ」と同じ畑で採れたものです。畑はラツィオ北部、ヴェルテポ区のモンテフィアスコーネの標高300mの高さに位置し、およそ4200本/haの植密度で植えられています。堆積岩土壌にコルドン式(垣根仕立て)で仕立てられ、平均樹齢は15年。
ブドウを一つ一つ手摘みで収穫し、地下室に運び丁寧に選果を行います。バランスのよいワインを造るために温度管理をしながらステンレスタンクで発酵、デレスタージュを行い、その後マロラクティック発酵させます。ヌヴェール産とトロンセ産のフレンチオーク樽で9ヶ月間熟成させたのちリリースされます。
粘土質や石灰質を多く含むこの地域はメルローの栽培によく適しています。畑の手入れから醸造までを丁寧に行うことで、タンニンが滑らかで、丸みある調和のとれた心地よい味わいに仕上がります。ストラクチャーや持続性がしっかりとありながらも、飲みやすいワインです。
兄リカルド・コタレッラは1948年ウンブリア州テルニ県オルヴィエート生まれ。醸造学校を卒業後、オルヴィエートのワイナリーで醸造をスタートし、81年からフリーでの活動を始めるやいなや、醸造家として頭角を現し、カンパーニア、シチリア、ラツィオ、マルケなど、当時無名だった州を中心に近代的なスタイルのワインをリリースします。世界的なイタリアワイン・ルネッサンスの立役者にして、「魔術師」「天才」とも形容される、現代イタリアを代表する醸造家の一人です。2001年ガンベロ・ロッソ「ベスト・ワイン・メーカー」、同年ワイン・エンスージアスト誌「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」、2002年イタリアソムリエ協会「ベストイタリアンワインメーカー」に選ばれ、2013年にはイタリア醸造家協会会長、そして2015年には国際エノログ連盟会長に就任。
弟レンツォ・コタレッラは、かのジャコモ・タキスの跡を継ぐマルケージ・アンティノリのチーフ・ワインメーカーであり同社CEOを務めます。2001年ワイン・エンスージアスト誌では兄リカルドと共に「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、現代イタリアワインを牽引する存在の一人となりました。
ファレスコ・ワイナリーは、コタレッラ兄弟により、1979年ラツィオ州モンテフィアスコーネに設立。これまで不当に忘れ去られていたとも言える土地のテロワールを表現すべく、1989年にはエスト!エスト!!エスト!!!ポッジョ・ディ・ジェルシを誕生させ、1998年にはフェレンターノのリリースにより、ロッセット品種に関する20年の長きに渡る研究が結実しました。
ラツィオ州ではモンテフィアスコーネとボルセーナ湖の間に位置する地域でロッセット、アレアティコ、トレッビアーノやマルヴァジア等の土着品種に加え、メルロー、シラーやヴィオニエ等の国際品種を栽培しています。ウンブリア州ではモンテッキオに拠点を置き、メルローやカベルネ、サンジョヴェーゼ、ヴェルデッキオやヴェルメンティーノ、更には40種類以上の品種を実験的に栽培し、数々の輝かしい受賞歴に甘んずることなく、自らの郷土のテロワールとブドウが持つ個性を最大限に引き出すことを目指します。飽くなき情熱でワイン造りを続けてきたファレスコは、現在娘たちにより家族の絆を表すファミリア・コタレッラと名を改め、彼らのフィロソフィーを継承しています。
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