“エトナの砂”という名の通り、ヨーロッパ最大の活火山、エトナ山のテロワールを良く表したワイン。
LE SABBIE DELL’ETNA Bianco
白・スティル/辛口 2018イタリア
レ・サッビエ・デル・エトナ・ビアンコ はバックオーダーとなっており、在庫が戻り次第、出荷されます。
地中海に浮かぶシチリア島に存在する、ヨーロッパ大陸最大の活火山エトナ。「レ・サッビエ・デル・エトナ ビアンコ」は、「LE SABBIE DELL’ETNA(エトナの砂)」の言葉の通り、エトナ山特有の砂質土壌で育ったブドウから生まれた白ワインです。フィッリアートが畑に選んだ山麗では、何世紀にもわたるブドウ栽培の伝統があります。現在でも標高400~1,100mの場所でブドウが栽培されており、1968年には、シチリア島で初めてDOCに認定されました。19世紀に世界中のブドウ樹を襲った害虫「フィロキセラ」の被害を受けていない樹齢120~150年の古木が今もなお現存している、特別な場所でもあります。シチリアと言えば温暖な気候を想像しますが、エトナ山麓の冬は真っ白な濃霧に覆われ、地中海性気候の沿岸部とは大きく異なります。夏の日中は直射日光が当たる場所は気温が上がりますが、朝晩は温が下がり寒暖差が激しく、果実に含まれるポリフェノールや芳香を高めます。現在も成長し続けている活火山ゆえ、山の地形や方角によって、溶岩流や降り積もる火山性物質の年代や特質が様々に絡み合わさり、畑ごとに違う個性を持っています。それにより、味わいや香りに奥行きと複雑味がもたらされます。主に砂質の火山性土壌は、非常に細かい粒子で構成され高い排水能力があることと、ブドウの糖度に影響を与えるリン、植物の耐寒性を高めるマンガンなどをはじめ、鉄、シリカ、アルミニウム、マンガン、マグネシウムなどのミネラル成分の含有量が非常に多いことが特徴です。フィッリアートのエトナ山のブドウ園は全部で12か所あり、標高550mから950mまで、さまざまな場所に散らばります。標高や方角によって全く異なる微気候と土質を備え、多様な樹齢のシチリア原産のブドウ品種(ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ、カリカンテ、カタラット)を育てています。レ・サッビエ・デル・エトナは主に山の北東側の標高700m~750mの畑で採れたカリカンテ80%、カタラット20%を使用しています。低圧圧搾後、発酵は16-18℃に温度管理をして15日間かけて行われます。ステンレスタンクにてオリと共にシュール・リーを行い3ヶ月間熟成後、さらに3ヶ月間の瓶内熟成を経てリリースされます。2018年は夏に雨と悪天候が続き、過去30年間で最も雨の多い6月でしたが、エトナ特有の条件下でブドウは秋になっても病気に侵されることなく、前年の熱および水ストレスで低下していた生産能力を回復する結果となりました。ゆっくりと芳香を増したカリカンテとカタラットにより、ミネラル感の豊富なワインに仕上がりました。シチリア島西部の街トラーパニに程近いパチェコに拠点を構える造り手フィッリアート。古代から様々な文化が行き交い、イタリアワインの歴史においても大きな役割を果たしてきた地から、再び世界に向けて故郷のシチリアワインの素晴らしさを発信しようと、現当主サルヴァトーレ・ディ・ガエターノ氏が1978年に立ち上げ、1985年からワイン造りをスタートしました。現在ではパチェコの他、シチリア東部のエトナ山の麓に醸造所と畑を、そしてトラーパニから船で20分ほどにある小さなファヴィニャーナ島にも畑を有しています。丘陵、火山、海というそれぞれ地質も気候も異なる環境で、土地ごとに合ったブドウの持ち味を存分に生かし、それぞれのテロワールを大胆に表現したワイン造りを目指しています。カジュアルなワインから特別な日のための一本まで、常に安定した品質に対する評価は高く、イタリア国内はもとより世界各国で認められている生産者のひとりです。近年では、ワイン造りと土の保護にも軸足を置き、生物多様性保護や環境保全に対する独自の研究にも精力的で、シチリアから持続可能なワイン造りを発信するパイオニアとしても注目を集めています。※本文中の製造方法、商品エチケット等は予告なしに変更されることがあります。
美しく輝く緑がかった麦わら色。黄色のミモザやエニシダの強いフローラルな香り。白桃、熟した洋ナシやピーチなどのフルーツのニュアンス。濃厚で複雑味があり、風味も長く持続する。魅惑的な香りと味わいが生き生きとした白ワイン。