ピエモンテの名門ワイナリー、ミケーレ・キアルロによる「レ・マードリ」。
イタリアのDOCGの中では数少ない赤白の両方が認められているDOCGロエロで、ピエモンテ州の土着品種アルネイスを100%使用しています。
西と南東に面した畑はやや石灰質で非常にもろく、海洋起源の古い砂と河川堆積物による新しい砂が混在した土壌で、排水性が高くアルネイスの栽培に適しています。ギュイヨ式で栽培されたブドウは手摘みされ、16~18℃に温度管理されたステンレスタンクでソフトプレスしてから天然酵母で12日間発酵されます。その後澱ともに3カ月の熟成を経てリリース。生産者からの「理想的な気候に恵まれ、新鮮味のある、バランス良く調和のとれたヴィンテージとなりました。」というコメント通り、心地よい一本に仕上がっています。
創業者のミケーレ・キアルロ氏は5世代にわたるブドウ栽培農家に生まれ、1956年にカラマンドラーナの地で小さなワイナリーとして醸造をスタート。地元で日常ワイン用として栽培されていたバルベーラ種を世界的レベルまで昇華させ一躍その名を広めると、徐々に畑の規模を拡大し、比類なき繊細さと複雑さを併せ持つバローロを産出するチェレクイオ、歴史的に最も有名な畑と呼べるカンヌビ、ブルナーテなどのクリュを購入。輝かしい受賞歴を重ね、イタリアの主要18社からなるグランディ・マルキ協会にも所属するなど、世界各国で確固たる評価を獲得している造り手です。2023年にこの世を去るまで、イタリアの土着品種を使用したエレガントで複雑な、バランスのとれたワインを造り続けました。
現在は二人の息子、ステファノ氏とアルベルト氏がそれぞれ栽培と醸造、セールスとマーケティングの分野で腕を振るい、ミケーレ氏の功績を受け継いでいます。
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