シャルドネの聖地、シャンパーニュ地方コート・デ・ブランは「白い丘(Côte des Blancs)」の名の通り白亜石灰質土壌の丘陵地帯が広がり、世界でも最高峰のシャルドネを生み出す土地として知られています。
この地で1950年に誕生したシャンパーニュの造り手シャンパーニュ・ポール・グールによる「ヴィンテージ2012 ブラン・ド・ブラン プルミエ・クリュ」。2012年は、冬から春にかけて霜と雨の両方に見舞われるも、7月の終わりから収穫時まで快晴の日が続き、ブドウは完璧な成熟を迎えることが出来ました。シャンパーニュ地方においては1990年、1996年といった偉大な年に並ぶ、当たり年のヴィンテージとなりました。
「ヴェルテュ」のシャルドネが持つエレガンスを表現するため、シャンパーニュ・ポール・グールにはプルミエ・クリュの畑のみを使用します。栽培方法は環境への負荷を抑えたリュット・レゾネ。自らの土地の歴史と未来を考えた上での選択です。土地が育んだブドウのピュアネスを尊重し、木樽での一次発酵はせず、ステンレスタンク発酵のみ。ゆっくりと熟成し豊富な酸をたたえたシャルドネが、時間をかけてしなやかに変化することで醸し出す複雑さを生かすため、ドサージュは4gと最小限に抑えられています。瓶内二次発酵後、滓とともに瓶内熟成を96ヶ月行いました。醸造家のフォヴェ・マキシム曰く、「フレッシュで緻密、シャープなシャルドネによる生き生きとしたミネラル感がワイナリーのスタイルを表しています。フィネスとエレガンスを伴うキュヴェです。」
シャンパーニュ・ポール・グールが拠点を構えるのは、コート・デ・ブラン最南端に位置し、グラン・クリュであるル・メニル・シェール・オジェ村と隣接しているヴェルテュ村。
かつてヴェルテュ村で8軒の家族が寄り合ってはじめた生産共同組合は、今では80軒の農家と120haのブドウ畑を所有します。「ポール・グール」の名は、ヴェルテュ村でシャンパーニュの歴史を切り拓いた人物でもあるポール・グール村長に由来し、先人たちの精神をそのまま引き継ぎ、真摯にシャンパーニュと向き合います。テロワールへのリスペクトを込めて作られるシャンパーニュとして国内外で評価が高く、Japan Champagne of the Year 2019ではスタンダード部門で最高賞となる「グラン・コメット」を受賞しました。その他、数多くの受賞歴に加え、国内外の星付きホテルやレストランからも引き合いの絶えない信頼の作り手であり、ルイ14世の宮廷に仕える貴族たちによって設立されたシャンパーニュの愛好団体「シャンパーニュ騎士団」の一員でもあります。※本文中の製造方法、商品エチケット等は予告なしに変更されることがあります。