カバの最高峰として2016年に創設された格付け「カバ・デ・パラヘ・カリフィカード」。
最高のカバを造るのに適した特別な土壌とミクロクリマを備えた特定のパラへ(区画/畑)で収穫したブドウのみを使い、醸造方法のみならず、厳しい品質基準を満たしている事が条件となります。2020年現在、「カバ・デ・パラヘ・カリフィカード」として認められているのは6の生産者で、8のパラへと10銘柄のみとなります。
「グラン・ヴィンテージ カバ・デ・パラへ・カリフィカード」は、ペレ・ベントゥーラのプレステージカバとして良年のみ醸造。畑はペネデスの中心、モンセラート山の麓で標高200から250mに位置する自社畑「カン・バス・パラヘ・カリフィカード」。中でも樹齢の古い5つの区画から厳選し、樹齢80年以上のチャレッロ、樹齢100年以上のマカベオもワインに個性を与えます。
古い区画はすべてゴブレ式、地質的には石灰質を多く含む区画、砂質が多く含まれる区画など多様ですが、いずれも排水性と保水性を兼ね備え、オーガニック農法で栽培されています(ワインへの認証は2017ヴィンテージより)。収穫量は1ヘクタールあたり3,500kg。カバ・デ・パラヘ・カリフィカードの規定である1ヘクタール8,000kgを大きく下回ります。
果実は糖度、凝縮されたアロマ、酸のバランスが最適となるタイミングを見極め、手作業で収穫後すぐに0.5気圧という低い圧力で房ごとプレスされ、低温で管理されたタンクで24時間から48時間静置されます。テロワールを尊重することと、複雑性をより高めることを目的として、木樽は使わずステンレスタンクで品種ごと自然酵母によって発酵します。マロラクティック発酵はせずに、ベースワインの外部品質審査を経てブレンド、地下熟成庫で43ヶ月の瓶内熟成を経てリリースされます。ドサージュ量は控えめで、残糖約4.5g/Lのドライな仕上がりです。
「誠実であれ」。
カバ誕生からの歴史を継承するファミリーに生まれたペレ・ベントゥーラ氏が、1992年にカバのボデガとして自らの名前を冠したペレ・ベントゥーラを設立して以来、胸に抱いている言葉です。
目指すカバのスタイルは、エレガンスであること。カタルーニャの土地を知り、葡萄を知り、そしてカタルーニャの風土と人を誰よりも愛するベントゥーラ氏が辿り着いたひとつの答えです。
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