CHASSAGNE-MONTRACHET 1er Cru
白・スティル/辛口 2019フランス
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ 2019 はバックオーダーとなっており、在庫が戻り次第、出荷されます。
ブルゴーニュの中心地、コート・ドールの南側のコート・ド・ボーヌ地区に位置するシャサーニュ・モンラッシェ村。隣接するムルソー村、ピュリニィ・モンラッシェ村と3つ併せて「ブルゴーニュのコート・ド・ブラン」として世界有数の高品質白ワインの銘醸地として知られています。シャサーニュ・モンラッシェ村は、グラン・クリュの数が3つ、またプルミエ・クリュは55とコート・ド・ボーヌ地区最多のプルミエ・クリュ数を誇ります。畑は村の北西部「ブラニィの丘」の南東向きの緩やかな斜面に広がり、その基盤はすべて約1億7500万年前のジュラ紀に形成されたものです。優れた採石地でもあるこの地の石は、パリのルーブル美術館をはじめとする多くの歴史的建造物に使われています。区画ごとに石灰質、砂利質、泥灰質、砂質が複雑に交差する多様な土壌は、ワインの味わいにも様々な影響を与えます。シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュは、「ラ・マルトロワ」と、「クロ・サン・ジャン」の二つの畑から収穫した平均樹齢20年のシャルドネを使用しています。表情豊かな味わいをもたらす「ラ・マルトロワ」は村の中央北部寄りに位置した粘土質と石灰質の土壌で、中世ラテン語の“Marturetum(殉教者の地)”に由来し、4世紀以前にまで遡る、古代の墓地遺跡が基になったブドウ畑です。グラン・クリュとほぼ遜色ない品質のワインを生み出すと言われる「クロ・サン・ジャン」は緩やかな斜面に位置した粘土質の多い土壌で、10世紀以前ベネディクト派女子修道院が所有し、シャサーニュ村の名を高めました。現在レ・エリティエ・サン・ジェニの醸造所は、この畑に囲まれるように建っています。伝統的な馬耕を用い、除草剤は使用しません。スキンコンタクト、発酵ののちマロラクティック発酵を行い、228リットルのオーク樽で12ヵ月間熟成ののちリリースされます。「2019年は開花を妨げる初夏の寒さ、ブドウの発育を不均一にする降雨量のばらつきなど、多くの畑で緊張感があった。それにもかかわらず、ブドウはよく耐えて最後まで元気でいてくれて、収穫は成熟度合を考慮しながら、ブドウのリズムでスムーズに進めることができた。生産量は少ないものの、専門家の期待を大きく上回る結果となった。」と生産者は語ります。ブルゴーニュワイン愛好家を魅了するフレッシュさ、繊細さを兼ね備えたヴィンテージです。コート・ド・ボーヌ地区シャサーニュ・モンラッシェ村の中心に居を置くレ・エリティエ・サン・ジェニ。2011年よりパトリス・ドゥ・ジューが畑を所有し、2013年からはジャン・バチスト・アルインコが醸造責任者を務めています。「良いブドウがなければ良いワインは造れない。良いブドウの為には手間を惜しまず、愛情と情熱を持って育てること」を信条に、栽培では除草剤を使わず肥料を最低限に抑え、2017年以降は耕起の際、馬による牽引を導入。ブルゴーニュの伝統を守りながら自然に配慮したワイン造りを行っています。※本文中の製造方法、商品エチケット等は予告なしに変更されることがあります。
美しく輝く淡い黄色。リンゴ、洋ナシ、アプリコットの香りがふくよかに広がり、ブリオッシュ、フリージア、はちみつを想わせるニュアンスを伴います。口当たりは柔らかく、やや濃密でリッチな果実味に柑橘のような酸味が溶け込み、塩味を伴った苦味が余韻に残るエレガントな白ワインです。