ブラウフレンキッシュは、青みを帯びた果実が特徴の、比較的ゆっくりと熟す黒ブドウ品種。オーストリアで多く栽培されており、カジュアルなワインから樽熟成させるワインまで、様々なワインが造られています。キャメルファームワイナリーの「ブラウフレンキッシュ プライベートリザーブ」は、樹齢20年以上のブラウフレンキッシュを使用した、エレガントで力強さのあるワインです。
北緯43度、北は日本海に面し三方をゆるやかな丘陵地に囲まれた北海道余市町。余市川と登川が長い年月をかけて削り出した丘陵地である余市町登地区にワイナリーは位置しています。4km北に臨む日本海には遥か南方から対馬暖流が流れ込み、北海道の中では比較的温暖な気候に恵まれた地域です。
ブドウ畑は標高45~55mに位置し、凝灰質砂岩と粘土が交じり合った土壌に、ギヨ式とコルドン式で仕立てられています。古くから果樹栽培が盛んな土地で、梅雨や台風の影響を受けにくい環境があります。海からの風が適度にミネラルを運び、吹き抜ける風はブドウの病気を防ぎます。そして冬は降り積もった深い雪の層がブドウの樹を春までしっかりと守ります。
農薬や化学肥料の使用を抑えた伝統的な農法を実践し、除草剤を使わず状態の良い土と栽培管理でブドウを育てています。
手摘みで丁寧に収穫されたブドウは、アルコール発酵後、新樽50%と古樽50%のフレンチオーク樽で8ヶ月間熟成させ、リリースされます。
アンジェロ醸造長は「世界でも恵まれた気候の余市、日本海を臨むテロワールと樹齢20年を超えるブドウ樹がワインに複雑味を与えました。樽熟成によりエレガントさ、スパイシーさ、心地よい余韻が続くワインに仕上がりました」と語っています。
『日本の農山漁村にある豊かな自然や資源を守り、美味しくて安心安全なものを一から造り届け、農家の方々が守り育ててきた知恵と技術を引き継ぎ、新たな担い手の育成や地域の活性化に一緒に取り組んでいく』という想いのもと、2014年にキャメルファームワイナリーは設立されました。
余市で40年に渡りワイン用ブドウの栽培を行い、品質の高さで評価を受けてきた藤本毅氏よりその技術と知恵を受け継ぎ、世界的に著名な醸造家リカルド・コタレッラ氏から学んだイタリアの伝統的製法と最新技術を取り入れた醸造方法でワイン造りを行っています。イタリアの銘醸地、エミリア・ロマーニャのサン・パトリニャーノで醸造長を務めたアンジェロ・トータロ氏を中心としたチームが醸造を引き継ぎ、余市のテロワールとブドウ品種の特徴を活かした日本ならではのワインを世界へ届けることを目指しています。
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