シャトー・アンジェリュス　2003

ブアール・ド・ラフォレ家によって引き継がれ、現在8代目の女性ゼネラルディレクター、ステファニー・ド・プアール率いるシャトー・アンジェリュスによる、2003ヴィンテージ。

シャトー・アンジェリュスのブドウ畑は、「ピエ・ド・コート（丘の麓）」の真南向きの丘陵に位置し、サン・テミリオンの3つの教会（マズラの礼拝堂、サンマルタン・ド・マズラ教会、サン・テミリオン教会）に取り囲まれています。この地で働く人々が朝・昼・晩の1日3度、3つの教会から同時に鳴り響く鐘の音を耳にしては、仕事の手を休めて祈りを捧げたことに由来して、この領地は「アンジェリュス（朝、昼、夜を告げる鐘）」と呼ばれてきました。シャトー・アンジェリュスのラベルに描かれた鐘のモチーフは、祈りのひとときを象徴しています。

ブドウ畑はサン・テミリオンのマゼラ・ヴァレーの南斜面に位置し、カルシウム粘土質。生産年度によってブレンド比率を微妙に変化させますが、2003ヴィンテージではメルローとカベルネ・フランを50％ずつ使用しています。

シャトー・アンジェリュスは2022年9月のサン・テミリオン格付けから撤退していますが、1996年に特別級（グラン・クリュ・クラッセ）から第一特別級B（プルミエ・グラン・クリュ・クラッセB）へ、そしてそこから16年後の2012年に最高格付けである第一特別級A（プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA）に昇格しました。



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