※会員割引適用外 希望小売価格:¥7,150(税込)
メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを50%ずつブレンドした「カメロット」。この2つの品種に最適な気候や土壌条件について、フィッリアートが20年以上にわたり行ってきた研究の成果と言える一本です。
カメロットの伝説的な騎士団の名声はシチリアにまで伝来し、14世紀の貴婦人はその功績の場面を結婚式のためのキルトに描かせました。シチリアで育ったメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンによる魔法のようなフレーバーを、歴史的な騎士団の伝説になぞらえて名づけられました。

トラーパニ海岸に近い場所に位置するバリオ・ソリアのブドウ畑は、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨン2種のブドウにとって、理想的な環境と言えます。
標高235mの南西向きに位置し、植密度は5500本/ha。乾燥し平均気温が高いシチリア島では、ブドウの糖度が上がりやすい一方でワインの芳香を損なうリスクもありますが、この畑の炭酸塩が含まれる赤い泥灰土質の土壌が暑い夏の地面のひび割れを防ぐことができ、下層土の湿度が一定に保たれます。これにより、最も乾燥した年でもブドウ樹の水分が欠乏することなく、本来暑い時期は実現の難しい糖度とポリフェノールのバランスを良好に保つことができます。

フレンチオーク樽で9ヶ月間熟成ののち、20ヶ月の瓶内熟成を経てリリースされることにより、エレガントなアロマと複雑なフレーバーがワインにもたらされます。
シチリア島西部の街トラーパニに程近いパチェコに拠点を構える造り手フィッリアート。古代から様々な文化が行き交い、イタリアワインの歴史においても大きな役割を果たしてきた地から、再び世界に向けて故郷のシチリアワインの素晴らしさを発信しようと、現当主サルヴァトーレ・ディ・ガエターノ氏が1978年に立ち上げ、1985年からワイン造りをスタートしました。

現在ではパチェコの他、シチリア東部のエトナ山の麓に醸造所と畑を、そしてトラーパニから船で20分ほどにある小さなファヴィニャーナ島にも畑を有しています。丘陵、火山、海というそれぞれ地質も気候も異なる環境で、土地ごとに合ったブドウの持ち味を存分に生かし、それぞれのテロワールを大胆に表現したワイン造りを目指しています。カジュアルなワインから特別な日のための一本まで、常に安定した品質に対する評価は高く、イタリア国内はもとより世界各国で認められている生産者のひとりです。
近年では、ワイン造りと土の保護にも軸足を置き、生物多様性保護や環境保全に対する独自の研究にも精力的で、シチリアから持続可能なワイン造りを発信するパイオニアとしても注目を集めています。
※本文中の製造方法、商品エチケット等は予告なしに変更されることがあります。