ピエモンテの名門ワイナリー、ミケーレ・キアルロによる「チェレクイオ バローロ」。
毎年ではなく優れたヴィンテージのみ数量限定で生産される、DOCGバローロのクリュ「チェレクイオ」で収穫されたネッビオーロを100%使用したワインです。
チェレクイオはバローロ村とラ・モッラ村にまたがる、バローロの中でも最も名高いクリュの一つで、その美しさは円形劇場に例えられています。標高320mに位置し、南から南西向きの土壌は、900万年前の海洋堆積岩が起源の石灰質泥灰土によって構成されています。30%以上が砂質で、鉄やマグネシウムなどの微量元素を豊富に含んでいます。
ギヨ式で栽培されたブドウは手摘みされ、27~30℃に温度管理されたステンレスタンクで20日間発酵され、熟成期間を迎えます。オーク樽で24ヶ月熟成、瓶詰後12ヶ月以上瓶内熟成を行い、トータルで最低でも36ヶ月の熟成を経てリリースされます。
醸造家からはこのヴィンテージについて、次のようなコメントが届いています。
「2016年はその稀にみる質の高さから、長く記憶に残るヴィンテージとなるでしょう。収穫期には天候の異常もなく、最適な熟度に達した非常に健康状態の良いブドウとなりました。8月に適切な間引きを行うことで、収穫までの期間に全ての栄養が集まったよく成熟したブドウとなりました。素晴らしいストラクチャー、複雑な風味が持続する見事なヴィンテージです。」
創業者のミケーレ・キアルロ氏は5世代にわたるブドウ栽培農家に生まれ、1956年にカラマンドラーナの地で小さなワイナリーとして醸造をスタート。地元で日常ワイン用として栽培されていたバルベーラ種を世界的レベルまで昇華させ一躍その名を広めると、徐々に畑の規模を拡大し、比類なき繊細さと複雑さを併せ持つバローロを産出するチェレクイオ、歴史的に最も有名な畑と呼べるカンヌビ、ブルナーテなどのクリュを購入。輝かしい受賞歴を重ね、イタリアの主要18社からなるグランディ・マルキ協会にも所属するなど、世界各国で確固たる評価を獲得している造り手です。2023年にこの世を去るまで、イタリアの土着品種を使用したエレガントで複雑な、バランスのとれたワインを造り続けました。
現在は二人の息子、ステファノ氏とアルベルト氏がそれぞれ栽培と醸造、セールスとマーケティングの分野で腕を振るい、ミケーレ氏の功績を受け継いでいます。
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