ステレンボッシュ・ヒルズによる「1707 リセルヴ レッド」。ワイナリーがある地域、フロッテンバーグでは、1707年にブドウ栽培を含む農業活動が始まったと広く知られています。そんな記念すべき年「1707」を冠した、歴史とテロワールへの誇りを表した銘柄です。
標高250~390mに位置する、真砂土で構成された畑で育った4品種のブドウを使用します。手摘みで収穫後、品種ごとにステンレスタンク内で発酵。その後300リットルのフレンチオーク樽とアメリカンオーク樽でマロラクティック発酵を実施した後、滓引きして樽に戻し、24ヶ月間熟成させます。
このヴィンテージについて、醸造家からは「各ブドウ品種がワインの個性となっている、幾層に重なった複雑な味わいのブレンドです」とコメントが届いています。
南アフリカの銘醸地として知られるステレンボッシュ。ケープタウンの東に位置し、夏は暑く乾燥し、冬は涼しく雨が多い地中海性気候で、水はけの良い丘陵地が広がっています。フロッテンバーグでは、1707年に当時の喜望峰総督シモン・ファン・デル・ステルによって最初の農場が割り当てられ、ブドウ栽培が始まりました。ステレンボッシュ・ヒルズは1945年にフロッテンバーグ協同組合としてスタート。その規模は年々大きくなり、2003年に現在の形のステレンボッシュ・ヒルズとなりました。近年では、フロッテンバーグの小学校を通じて地域コミュニティの生活を向上させるプロジェクト「ポルカキッズ」への支援も行っています。
醸造を手掛けるPGスラッバートは、北ケープの農家に生まれ育ちました。当然そのまま家族と同じ農業の道へ進むはずでしたが、彼はステレンボッシュのブドウ畑に魅了されました。「赤いカラハリ砂漠を緑の蔓と優れたワインのオアシスにしたい」という思いから、ステレンボッシュ大学のワイン学科に進学。卒業後はKWV(南アフリカブドウ栽培協同組合)を経て、1997年よりステレンボッシュ・ヒルズに参加。知識と経験を活かし、彼のモットーである価格以上の価値のあるワインを造り出しています。
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