ヴィーニャ・サン・エステバンによる「イン・シトゥ ラグーナ・デル・インカ2019」。2019年は暖かく乾燥したため、よく熟した高品質なブドウが収穫されました。凝縮感のある果実味と豊かな酸味が調和した、芳醇でエレンガントな赤ワインです。
Laguna del Incaはスペイン語で「インカの湖」を意味し、ヴィーニャ・サン・エステバンから東に60km、標高3,000mのところに実在する美しい湖です。エチケットに描かれている印象的なモチーフは、チリ北部に見られる、インカ由来のペトログリフ(岩絵)です。
チリの首都サンティアゴから68km北に位置するアコンカグア・ヴァレー。地中海性気候に属し、夏は雨が少なく乾燥する地域です。粘土や浸食された岩が豊富な土壌があります。 この特徴的な土壌が持つ水はけのよさと肥沃度の低さ、そしてアンデス山脈から吹き下ろす夜間の冷涼な風による日較差によって、ミネラル感と果実の表現が際立つブドウが造られます。 銘柄名にある“イン・シトゥ”とはラテン語で“ここ”という意味。このワインの起源であるテロワールを強く表しています。
ブドウ畑はアンデス山脈の麓の標高900mの東向きの斜面に位置し、およそ1ヘクタールあたり5,000本の植密度で植えられています。ギヨ式で仕立てられ、平均樹齢は25年。すべて手摘みで収穫します。環境にやさしい農法を実践し、チリ独自の認証である「ワイン・オブ・チリ・サステイナブル認証」を取得しています。
イン・シトゥ ラグーナ・デル・インカは、アコンカグア・ヴァレーのテロワールに最適なカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルメネールの3品種をブレンドして造られます。ステンレスタンクで発酵後、フレンチオーク樽で16ヶ月熟成され(新樽率50%)、瓶内熟成12ヶ月を経てリリースされます。
ヴィーニャ・サン・エステバンの創業者ホセ・ビセンテは、アンデス山脈の麓アコンカグア・ヴァレーの地で、国際的にも認められる高品質なブドウの栽培を確立しました。ボルドーやカリフォルニアで「シャトー・ムートン・ロートシルト」や「ムートン・カデ」のワインメイキングにも携わってきた息子オラシオがワインメイカーとして参加し、1974年に設立しました。
アンデス山脈の麓の高い標高でのブドウ栽培、チリ有数の年間日照時間、北風と海岸からの海風による昼夜の激しい寒暖差、まさにワイン造りを約束された土地で、父子の持てる知識と経験を融合させて造り出すワインは、チリ国内での確固たる評価を得て、今やグローバルレベルでの高い信頼を獲得しています。
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