イタリア醸造界を牽引するコタレッラ兄弟が、“永遠の都”ローマで知られるラツィオに設立したファミリア・コタレッラによる「マルチリアーノ」。ワイナリーがある農園の名前から名づけられた銘柄です。
高品質なカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培するために、ウンブリアのモンテッキオ自治区にある自社の280ヘクタールの土地から、日当たりや土壌成分が理想的な区画を選び抜きました。
12ヘクタールの畑は標高350mに位置し、およそ1ヘクタールあたり7,000本の植密度で植えられています。堆積土、やや石灰質や粘土質の土壌にコルドン式で仕立てられ、平均樹齢は12年です。
手摘みで収穫したすべてのブドウをひとつひとつ選果してから発酵を開始します。そしてヌヴェールとトロンセのオーク樽で18ヵ月間熟成し、リリースされます。
醸造家からはから以下のコメントが届いています。「2018年はブドウがバランスよく熟した、冷涼なヴィンテージでした。夏の気温の変動により、ブドウの官能的な特徴が最大限に表現されています。カベルネ・フランによる香りのノートと、カベルネ・ソーヴィニヨンの力強さが生み出す完璧なバランスのワインになりました」
兄リカルド・コタレッラは1948年ウンブリア州テルニ県オルヴィエート生まれ。醸造学校を卒業後、オルヴィエートのワイナリーで醸造をスタートし、81年からフリーでの活動を始めるやいなや、醸造家として頭角を現し、カンパーニア、シチリア、ラツィオ、マルケなど、当時無名だった州を中心に近代的なスタイルのワインをリリースします。世界的なイタリアワイン・ルネッサンスの立役者にして、「魔術師」「天才」とも形容される、現代イタリアを代表する醸造家の一人です。2001年ガンベロ・ロッソ「ベスト・ワイン・メーカー」、同年ワイン・エンスージアスト誌「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」、2002年イタリアソムリエ協会「ベストイタリアンワインメーカー」に選ばれ、2013年にはイタリア醸造家協会会長、そして2015年には国際エノログ連盟会長に就任。
弟レンツォ・コタレッラは、かのジャコモ・タキスの跡を継ぐマルケージ・アンティノリのチーフ・ワインメーカーであり同社CEOを務めます。2001年ワイン・エンスージアスト誌では兄リカルドと共に「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、現代イタリアワインを牽引する存在の一人となりました。
ファレスコ・ワイナリーは、コタレッラ兄弟により、1979年ラツィオ州モンテフィアスコーネに設立。これまで不当に忘れ去られていたとも言える土地のテロワールを表現すべく、1989年にはエスト!エスト!!エスト!!!ポッジョ・ディ・ジェルシを誕生させ、1998年にはフェレンターノのリリースにより、ロッセット品種に関する20年の長きに渡る研究が結実しました。
ラツィオ州ではモンテフィアスコーネとボルセーナ湖の間に位置する地域でロッセット、アレアティコ、トレッビアーノやマルヴァジア等の土着品種に加え、メルロー、シラーやヴィオニエ等の国際品種を栽培しています。ウンブリア州ではモンテッキオに拠点を置き、メルローやカベルネ、サンジョヴェーゼ、ヴェルデッキオやヴェルメンティーノ、更には40種類以上の品種を実験的に栽培し、数々の輝かしい受賞歴に甘んずることなく、自らの郷土のテロワールとブドウが持つ個性を最大限に引き出すことを目指します。飽くなき情熱でワイン造りを続けてきたファレスコは、現在娘たちにより家族の絆を表すファミリア・コタレッラと名を改め、彼らのフィロソフィーを継承しています。
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